「じんかれんのひろば」ページに、Julyon様からの投稿「アケビの花を知っていますか?」を掲載しました

自粛のおかげで、会合が次々とキャンセルになり、時間ができた。
家の中にいるのがもったいないほどの晴れの日、
久々に草ぬきのため、家の北側に回った。
草ぬきは、私には最良のコーピングである。

裏の駐車場との境のフェンスにアケビが絡まっている。
一人暮らしの息子が就職活動ができず、家に戻って来た時に、
庭で見つけた小さなアケビを移植したものだ。
それから十数年も経った。
相変わらず、家にいる息子である。

アケビの方も十年近く、実がなることなく、蔓が伸びるだけ。
ある年は黒々したガの幼虫に葉が全部食べられたことがあった。
息子が断薬後に大爆発を起こしたときは、見事に刈り込まれた。
それでも毎年幹は太くなり、どんどん蔓を伸ばしていった。
そして、数年前やっと花が数輪ついた。
生い茂った葉の影で小さな花がイヤリングみたいに揺れていた。
息子は自家受粉(雌雄同株で異花)に励んだが、実はならずに終わった。
翌年、今度は小さな実が数個できたが、実らない前に落ちてしまった。
「これはもう実は期待できないね」と二人で話していたら、
昨年食べられる小さい実がたくさんなったのである。
20個までは数えたけど、そのうち食べるのにも飽きた。
人間は、わがままだ。

そして今年はさらに紫色の可愛い、芳香のする花がいっぱい咲いた。
昨年末に海外赴任から戻った夫はアケビの花を見たことが無く、
もちろん実も食べたことが無いのだそうだ。
いっぱいの花にびっくりしていた。
今年の秋は豊作のアケビを喜んで食べてくれる人がいる。
幸せなことである。
どこからか、種を運んでくれた鳥に感謝である。

皮も食べられると聞き、一度試したが苦くて食べられなかった。
参考まで。

(Julyon)

じんかれん,ひろば,Julyon,神奈川,家族会,精神,障害,

●「じんかれんのひろば」ページには、こちらからもアクセスできます。