家族会名

海老名精神保健福祉促進会 「2πr」(ニーパイアール)

目的・理念

精神疾患を持つ者の家族として、悩みを分かち合い、病気について学び、まず自分たちが元気な家族になること、そして、病気を持った本人たちの理解者、支援者になることを目指します。

沿革

設立年月日 2001年3月14日

活動内容

(1)話し合い(悩みや困り事を出し合い、どうしたらよいかを皆で考える)

(2)学習(講演会、SSTなどに参加し病気についての知識を得、対応を学ぶ)

(3)他との連携(市障がい福祉課、関係事業所、当事者、ボランティアの方々)

(4)行事(市との懇談・講演会・学習会・施設見学会、新年会、日帰り旅行)

定例会

(1)毎月第2土曜日 13:00~16:00
   海老名市総合福祉会館

(2)毎月発行の通信を読みながら、情報交換、各々の近況報告
   悩みなど出し合い、皆で話し合う

会員数

18名

会費

350円/月

会員の声

(1)子供が病気になり、どうすればいいかわからず、2πrで先輩たちの話を聞いていろいろ参考になり感謝しております。

(2)地域の情報が入ることで大変役立っています。会員の皆様が直ぐ助けてくださる行動力に感激しました。

(3)統合失調症の長男の症状が悪化し困っていましたが、家族会があるのを知り、親切に話してもらい気持ちがとても楽になりました。
自分一人で悩んでいるのは大変です。ぜひ入会しましょう。

入会を希望される方へのメッセージ

精神疾患という厄介な病気にかかってしまった本人はもちろんですが、家族も日々本当に大変です。家族会に入ってお互いの悩みを打ち明け、アドバイスし合って、元気になりましょう。ひとりで悩んでいないで、重荷をおろしてください。
どうぞ見学にいらっしゃってください。お待ちしております。

お問い合わせ先

双田(そうだ)春枝   080-2333-4987

2023年(令和5年)度 事業計画

1.年間行事

1) 定例会  毎月 第2土曜日(13時~16時)総合福祉会館

  ① 5月 定期総会・定例会(5月13日)

  ① 6月 菜の花サロン(6月15日)

  ② 7月 市へ要望書作成・連合会へ、つばさ 七夕会

        オープンダイアローグの学習会

  ③ 8月 オープンダイアローグの学習会

        市へ要望書提出

  ④ 9月 市障がい福祉課との懇談

  ⑤ 10月 SST学習会 高森信子先生

        菜の花サロン(10月19日)

  ⑥ 11月 市民祭(11月19日) 

        NPO法人じんかれん 第49回「県民の集い」 (11月11日)

        演題:「ピアサポーターについて」

        講師:聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科 教授 相川 章子氏

  ⑦ 12月 こころのバリアフリー(12月9日)

        つばさ クリスマス会

  ⑧ 2024年1月 新年会

  ⑨ 2月 SST学習会 高森信子先生

  ⑩ 3月 菜の花サロン(3月21日)

  ⑪ 4月 つばさ お花見会

2)学習会

  ① 10月、2月 高森先生のSST学習会

  ② 1NPO法人じんかれん 第49回「県民の集い」 11月11日(土)

    場所:小田原市市民ホール(小田原三の丸ホール)小ホール

    演題:「ピアサポーターについて」

    講師:聖学院大学心理福祉学部心理福祉学科 教授 相川 章子氏

  ③ 12月 心のバリアフリー

3)役員会  随時

4)総会  5月 第2土曜日  

5)会員の親睦を図る

  ① 7月 つばさ主催七夕会、12月 つばさ主催クリスマス会

  ② 1月 新年会、食事会、日帰り旅行など

2.関連行事

 1) 地域精神保健福祉交流会(厚木保健福祉事務所)

 2) 海老名市地域自立支援協議会/部会:チーム「らいふ」

 3) 海老名に福祉を作る会

 4) 地域活動支援センター「結夢」運営推進委員会

 5) 精神保健ボランティア「つばさ」との交流行事

 6) 海老名市家族教室

 7) 海老名市災害弱者防災会議

 8) 海老名市「心のバリアフリー」実行委員会

 9) 海老名市障がい者団体連合会役員会

 10) NPO法人じんかれん理事会・部会/「県民の集い」

 11) 海老名市「市民まつり」

家族会(2πr)入会案内

2πr 2023年度年間計画

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2020年度活動報告

海老名市精神保健福祉促進会(2πr)では、じんかれんと共催で、オンラインによる講演会「オープンダイアローグ巡回学習会in海老名 オープンダイアローグの実践」を、9月12日(土) 海老名市総合福祉会館にて開催いたしました。

当日配布された資料をダウンロードできます。

『オープンダイアローグ対話実践のガイドライン』のダウンロードはこちら

『訪問看護を立ち上げるに当たって』のダウンロードはこちら 

<アンケート結果>

参加者数        70名  (会場 39  自宅等 31)  

アンケート回収数    42枚  (会場 28  自宅等 14) 

参加者の 居住地海老名市
14名
厚木市
7名
秦野市
5名
相模原市
4名
鎌倉3 横須賀2 平塚2 綾瀬1  座間1 小田原1 二宮町1 千葉1
参加者の年齢20歳代
0名
30歳代
5名
40歳代
2名
50歳代
3名
60歳代
13名
70歳以上
17名
未記入
2名
参加者の立場家族
27名
当事者
1名
医療関係
2名
福祉関係
6名
行政関係
4名
ボランティア
1名
その他
1名
講演会を何で知ったか家族会
17名
家族会会報
1名
じんかれんニュース
8名
チラシ
11名
その他
4名
未記入
1名
講演内容について良かった
15名
(会場8 自宅7)
普通
16名
(会場10 自宅6)
あまり良くなかった
6名
(会場5 自宅1)
未記入
5名
(会場5)

感想・意見

(1)講演「オープンダイアローグの実践」について

①「オープンダイアローグとは何か」について

・オープンダイアローグについて基本的説明をもっとしてもらいたかった。

・初心者にはオープンダイアローグの概要が良く理解できなかった。  同意見複数

②「オープンダイアローグの実践例」について

オープンダイアローグの実践の基本をまずある程度お話して下さると理解しやすい.

・「実践例」の具体的な話や、成功例を聞きたかった。      同意見複数

・各発言者の体験を語られたが、オープンダイアローグの理論に沿ったものというよりそれぞれの方の人間性をベースに職責上の役割を果たされたという内容であったと思う。

・私自身勉強不足なので、お話のどの部分がオープンダイアローグの実践に当たるのかが、うまくとらえられなかったように感じた。できれば、会場における、いわゆる典型的なオープンダイアローグのロールプレイ場面など見れたら良かったと思った。

①②を通して

・オープンダイアローグはそれぞれの立場に壁を作らない良いアプローチだと思った。

・実際の場面でオープンダイアローグを見てみたいと興味がわいた。学びを深めたい。

・「話を聴くことと、話をすることを分けること」は訓練が必要で、当事者にとっても対話の中でそれが重視されれば、安心な関係を作ることができる。

・「本人の居ない所で本人のことを話さない」とはどういう場面で?

・「本人の居ない所で本人のことを話さない」を心掛けて行きたい。

・話し合いをオープンにしてゆくということ、なるほどという発見に共感する。本人の居ない所で話すということを今迄やって来たので考え直したいと思う。

・オープンダイアローグが医療だということに驚いた。薬に頼らない治療として回復への可能性を感じた。

・改めて「対話」の重要性を知ることが出来た。

・これからもこういった実践が行われるとよいと思った。「当事者」と「医者」だけではない場が必要と思う。

・実際におやりになっている活動が理解できた。日常の生活の中でオープンダイアローグの精神に沿った「対話」を心掛けてけて行きたいと思っている。

・オープンダイアローグの治療法が本当に効果があるのかをまず示さないと進まない。

・KAZOCの皆様は温かい気持ちを持っていらっしゃる方ばかりと思った。

・あまり良く理解できなかった。/もう少し具体的にじっくり勉強したいと思った。

・休憩時間を使ってまで一つでも多くの質問に答えられようとする講演者たちの姿勢には感服した。お互いの知恵、意見を出し合って答えていたのもよかった。

③「リフレクティングのデモンストレーション」について

・事例を話された家族の方の内容に対して、それぞれの方が生の声を披露していたが、リフレクティングが目的とするチームのやり取り(キャッチボール)などがあまりなく、家族への同情と慰めを語る場になっていたように感じた。それは「共感」というリフレクティングの大事な要素の一つだったのかもしれないが…

・リフレクティングの実際が少しわかった。/リフレクティングが今一つよくわからなかった。

・リフレクティングでの家族の話は具体的でよく理解できた/衝撃的だった/共感/勉強になった

・最後に家族の方が「話を聞いてもらってよかったです」と言われたのが印象に残った。

・家族の方がとても大変ながらも一生懸命当事者の方と向き合っている強さを感じた。それに対してKAZOCの皆様が誠実に答えて下さって良かった。 

④「訪問看護立ち上げるにあたって」について

・お話は示唆に富み、啓発的で大変参考になった。       同意見複数あり

・むしろオープンダイアローグとは切り離した独自の講演の場が欲しいと思った。

(2)本日の催しについてその他お気づきのこと

・(会場参加)よく聞こえず理解できなかったところが多くあり残念。 同意見多数(16)

・(会場参加)小さな画面を通しての視聴は集中しにくく、実感がわかない。 同意見複数

・(会場参加)オンラインより今迄の講演会の方がよく理解でき、良い。 同意見複数

・(自宅参加)慣れないこともあり音声が時どきよく聞き取れなかったが、かなり集中できたと思う。 同意見複数

・(自宅参加)オープンダイアローグのポイントをマイペースでじっくり学ぶことができよかった。 同意見複数

・テキストの「オープンダイアローグ対話実践のガイドライン」の内容がとても充実していた。家族学習会でも活かしてみたいと思った。

・主催の家族会の方々が、とても熱心に取り組まれていることに感動した。

・オープンダイアローグを日本に根付かせるには、とてもたくさんの課題があるように思う。

・医療の仕組み、社会の仕組み、日本人の長い事培ってきた社会性のようなものまでも、人々の合意の上で変えていく、変えていくことが求められているように思う。

・家族会の参加が多いようだ。医療関係、福祉関係、行政関係との連携がこれからは必要と感じた。

アンケートを集計して感じたこと

初めてのオンラインによる講演会で、不慣れの中懸命に準備しましたが、結果的に会場参加者からの「音声が聞き取りにくく、講演の中身がよく理解できなかった」という声が過半数を超え、大変申し訳なく、また残念です。一方自宅などで参加された方からは、「概ね視聴がスムーズにでき、良い学びが出来た」との感想が多くよせられ良かったと思いました。

プログラムが「盛りだくさん」過ぎたという声も有りました。確かに4つのテーマ各々に割く時間が短くなり、それぞれに「対話」を十分行うことが出来ず、参加者の理解が深まらなかったという側面もあったかもしれません。これらの反省点を次回に生かしたいと思います。

日本でオープンダイアローグが広まっていくことを願いつつ… (2πr 雙田春枝)

2019年度主な活動

海老名市精神保健福祉促進会「2πr」では、下記の講演会を開催しました。
当日行いましたアンケートの結果を報告いたします。

1.会期:2019年10月26日(土)13:30~16:00
2.会場:海老名市総合福祉会館 1階娯楽室
.講演:「精神科訪問看護におけるオープンダイアローグの実践を通して見えてきたこと」
4.講師:三ツ井直子氏 訪問看護ステーションKAZOC
     山本雄次氏  ゆうりんクリニック
     伊藤裕子氏  グループホーム・プラムタウン

(R1,10/26 午後  海老名市総合福祉会館にて実施) 

三ツ井直子さんの講演「オープンダイアローグの実践」結果報告

R1,12/14   海老名精神保健福祉促進会「2πr」

1.参加者 74名 

住まい 

海老名市32   厚木市13   相模原市13   他10市16

立場(複数回答有り)

家族50  福祉10  当事者5  一般4  行政3  医療1  学生0  未記入4

2.講演についてのアンケート結果 (提出者52名)

 良かった44  普通4  あまり良くなかった1  未記入3

1)「オープンダイアローグ」そのものについて

*「オープン」が「プロセスをオープンにする」ということを学んだ。

*対話によって心が開かれることが実感できてよかった。

*方法ではなく、自由に話せる環境を作ることかと感じた。三ツ井先生たちが真剣に取り組んでくださった様子に感動した

*講演会と思っていたが、相互の対話形式でちょっと違っていた。

*1対1の対話でなく、第三者を交えて多くの人数で皆が対等の立場で話すことで、当事者も話しやすく心を開いていかれるのだなと感じた。

*興奮している本人をどう会話の中に引き入れるのかが難しい

2)リフレクティングの実践(観客参加の4人一組ロールプレイ)について

とても良かった8  難しかった2  もっと時間が欲しかった1  実践して理解が深まった1  又こういう機会が欲しい1

3)オープンダイアローグの実践のお話を聞いて―感想、思い、願いなど

*参加型の講演会で有意義に聴けた。

*講師3人のチームワークが良かった。

*とても良い講演会だと思った。グループ討論や講演の進め方が分かり易かった。

*訪問看護もここまで進んできたことをうれしく思う。

*実際の治療の成功例を紹介してほしい。

*講師の方が、会を進める時も話し合って、対話の場を常に作っているのがとてもよかった。

*ヒントを頂いた。時間がもっとあれば、実演を観てみたかった。
(福祉関係)

*温かみが大切と感じた。会話に生かしたいと思った。

*家に帰り娘と話します。気を付けて対話をします。

*オープンダイアローグの精神を日常の生活の中で生かしていきたい。

*実際の様子がうかがえてよかった。もっと詳しく学びたい
(福祉関係)

*誰もが困っていることは同じかな?自分だけじゃないと思うこと。
(当事者)

*オープンダイアローグの取り組みをもっと地域で実践できるとよいと思う。身近な家族で実践してみようと思う。

*オープンダイアローグの実践を取り入れていく医療、病院がたくさんできることを希望する。

*精神科病院の無い海老名で、訪問看護によるオープンダイアローグをぜひ精神治療の一つとして受診できることを願っている。

*フィンランドの実際のオープンダイアローグをそのまま実践するのは、今日の日本では困難なので、対話することの重要性(良いところを取り入れる)を感じた。当事者たちが地域でよりよい生活ができるように退院後の支援を充実させてほしい。家族以外にも支えてくれる機関が多くなることを願っている。

*素晴らしい取り組みだ。日本で実現は簡単ではないと感じるが、長い目で見て、あきらめないで一人、二人と増えて行ってくれることを願っている。私たち家族も学びが大事ですね。

*とても大切な治療法と思うが、訓練を受けた精神訪問看護師が少ない。日本には対話の土壌がない。医療者自体が精神疾患者に偏見を持ち、まともに話を聞いてくれない。日本の精神医療に取り入れるには今後どうしたらよいか?

*これからの精神医療に必要な事だと感じた。私も訪問看護師としてその一助になれたらと思う
(医療関係)

*いま日本にできること、今みんなでできること、今私にできること、少しでも今日の講義が有意義なものになりますように。

*こういうオープンダイアローグを、まず医療関係者すべての人が学び、実践して言ってくれることを切に願う。

*現実味がなく、病院とか医師に聞いてもらいたい。

*三ツ井さんにお声がけいただいて、皆さんの前で私が受講しているオープンダイアローグトレーニングコース、そしてそこに家族として(当事者の)妻と参加した経験を話させていただいた。少しでも興味を持っていただければありがたく思う。

*当事者の話を聞くことが出来とても参考になった。人を傷つけるのも人だが、人を救うのも人なのだと改めて学んだ。

*私はいろいろな立場なので、複雑な気持ちをいつもかかえているがそれを受け止めていてもらえる場所がない。市には家族会もなく、当事者だと家族会には入れないことも多いので不満があふれてしまう。なのでグループを作っているが協力者がいなくて、人が増えず市は財政難で心の病に関する周知などにお金を掛けられない実情がある。オープンダイアローグまではできないが対話はとても重要だと思うのでそういった場所を作っていきたいと改めて感じた。自分自身は孤独だが、これからの人にそんな思いをさせたくないと思っているので、とても勉強になった。いろんな人が「わけ隔てない対話」に興味を持ってくださるといいなと思う。
(他市 当事者・家族・ボランティア)

3.本日の催しについて、その他

*白板の字がよく見えない。

*オープンダイアローグの第3弾をぜひお願いいたします。

*オープンダイアローグ講演会をまたやってほしい(同じ内容でOK。回数の積み重ねが必要)

*医者、カウンセラー、学校関係の方々など、専門家の方々に広まり、社会全体に普及していって欲しいので、このような催しを 沢山増やしていただきたいと思う。

*2πrさんの会報を毎回見させていただいて素晴らしいと思っています。厚木と海老名が力を合わせていけたらいいですね。

*とてもよかったです。対話ができたことです。

*ご家族の皆様の大変さがよく分かった。家族の持つ役割は(病気の本人が思いを吐き出す場として)大きいと思う。
(地域広報誌担当)


アンケートをまとめてみて分かったこと、感じたこと

たくさんの方々が、「オープンダイアローグ」の趣旨に共感、賛同し、日本に広がり、治療に生かされることを大変期待している。又オープンダイアローグについてもっと深く知りたいと願っている方々もたくさんいるようだ。このような講演会をたびたび持って欲しいという声もあった。皆さんの「オープンダイアローグ」という新しい、画期的な治療のあり方への熱い期待を感じた

(H.S)

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2018年度主な活動

「県民の集い」 オ-プンダイアロ-グ(開かれた対話)の講演
*「当事者ひとりひとりが自信を持って生きてゆくには」
講師(森川すいめい医師)と家族会会員によるロ-ルプレイ
11月10日:海老名市文化会館 小ホ-ルで開催

じんかれん 2πr 写真1
じんかれん 2πr 写真2